プロンプトキャッシュの仕組みとLLM APIの料金を抑える方法

プロンプトキャッシュを使うと、繰り返されるプロンプトの冒頭部分には入力料金より安い料金が適用されます。Claudeでは10分の1以下、一部のモデルでは数%まで下がります。

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仕組み

モデルはプロンプトを先頭から読みます。新しいリクエストの冒頭が最近のリクエストと同じトークンなら、プロバイダーは処理をやり直さずに再利用し、そのトークンに安いキャッシュ料金を適用できます。対象になるのは先頭から一致する部分だけです。1トークンでも変わると、それ以降はすべて新規入力になります。

エージェント、チャットアプリ、文書Q&Aは、同じ指示、ツール定義、文書を繰り返し送信します。そのため、入力料金よりキャッシュ料金のほうが重要です。

キャッシュ済みトークンの料金

モデル入力 / 1Mキャッシュ / 1Mキャッシュ料金の割合
Claude Opus 5.5$1.40$0.075%
Claude Sonnet 5.5$0.79$0.07910%
GPT-6 Astra$2.50$0.2510%
GPT-6 Sol$0.50$0.0510%
Gemini 3.1 Pro$0.50$0.0816%
Gemini 3.8 Flash$0.22$0.03214.5%
DeepSeek V4.1 Flash$0.03$0.000742.5%
Qwen 3.8 Max$1.20$0.1512.5%

Zurelayの現在の料金です。各モデルのページで料金一覧を確認できます。

Claudeは指定した部分をキャッシュします

Claudeはcache_controlで指定したブロックを5分間キャッシュします。"ttl": "1h"を使うと1時間です。キャッシュへの書き込み料金は、5分間なら入力料金の1.25倍、1時間なら2倍です。Anthropicでの読み取り料金は、旧モデルでは入力料金の10分の1、OpusとSonnet 5.5では0.05倍、Fable 5.1では0.025倍です。Zurelayでのキャッシュ料金は各モデルのページで確認できます。Claude Codeはプロンプトのキャッシュ対象を自動で指定します。ほかのほとんどのモデルは、繰り返される冒頭部分を自動でキャッシュします。

キャッシュを有効に使う方法

  • 変わらない内容を先頭に置きます。指示、ツール定義、参考文書の順に置き、その後に会話と新しい質問を続けます。
  • 先頭部分をバイト単位で同じに保ちます。冒頭のタイムスタンプやリクエストID、ツール一覧の並び順が変わると、毎回キャッシュが効かなくなります。
  • 続きのリクエストは早めに送ります。キャッシュは数分で期限切れになります。短時間に続けて送ればキャッシュが効きますが、1時間後のリクエストでは最初から処理されます(Claudeで1時間のキャッシュを指定した場合を除きます)。

動作を確認する

各レスポンスの使用量を見ると、キャッシュから読み込まれた量がわかります。Chat Completions では usage.prompt_tokens_details.cached_tokens、Anthropic の Messages API では cache_read_input_tokens と cache_creation_input_tokens です。リクエストを繰り返してもキャッシュの値がゼロのままなら、プロンプトの冒頭で何かが変わっています。

キャッシュが月間コストに与える影響は、LLM コスト計算ツールでキャッシュの割合を設定して確認できます。

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